道の駅「東松島」がオープン 三陸道から直接乗り入れ 石巻圏の振興期待

自動車専用道から直接乗り入れができる全国的にも珍しい道の駅「東松島」が27日、東松島市の三陸沿岸道上り線矢本パーキングエリア(PA)隣接地に開業し、初日から多くの利用客でにぎわった。石巻圏域の玄関口として観光や産業振興に期待が高まる。

 道の駅は県内で19カ所目、市内で初めて。約1万4665平方メートルの敷地に鉄骨2階の飲食物販施設1棟、トイレや観光案内施設とコンビニの平屋各1棟を整備した。飲食物販施設1階には市産のノリやカキをはじめ石巻圏域、友好都市の特産物が並ぶ。2階に飲食スペースと展望デッキを設置。観光案内施設には航空自衛隊松島基地(東松島市)曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の搭乗体験ができる仮想現実(VR)コーナーを設けた。

 駐車場は137台を収容でき、矢本PAを含めて最大約315台分を確保し、災害時の一時避難場所としての活用も見込む。矢本PAの車は道の駅から一般道に出ることはできない。

 当日は多くの利用客が訪れた。3歳の娘を連れて訪れた仙台市の会社員菅原貴仁さん(41)は「アクセスが良く子どもが遊び回れるスペースもあり来やすい。地元の産品を土産に買いたい」と話した。

 総事業費は約23億円。東松島市は年間100万人の利用を見込む。開業式典で渥美巌市長は「地域の魅力を発信する拠点として、多くの人に親しみ愛される東北一の道の駅になってほしい」と期待した。

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