遠刈田に温泉グッズとプリンの店 空き店舗活用、活性化目指す

宮城県蔵王町の遠刈田温泉に、温泉グッズと自家製プリンを販売する店がオープンした。温泉街の活性化を目標に掲げ、山形県側も含めた蔵王エリアへの誘客に力を入れる。

 共同浴場「神の湯」の近くにある蔵王通りの空き店舗を活用した。約40平方メートルのスペースに2店が同居する形で8月28日に開業し、温泉グッズは「Togatta Onsen 湯旅屋 蔵王堂」、プリンは「蔵王湯けむりプリン」の店名で扱う。
 温泉グッズはこけし関連などオリジナル商品約15点のほか、全国から選んだ手ぬぐいや履物を置く。プリンは蔵王山麓の卵や牛乳を使用。素材の持つシンプルな味わいを生かし、「昔懐かしいプリン」(380円)「お釜プリン」(440円)などのラインアップをそろえた。
 運営する「レーベルリンク」は、本社のある山形市蔵王温泉で温泉グッズを集めた店を約1年半前に始めた。今回の遠刈田温泉は2店舗目。オープン初日は新型コロナウイルスの緊急事態宣言期間中だったが、用意した300個のプリンを完売し好スタートを切った。
 竹直也社長(35)は北海道旭川市出身で、仙台市で観光業に携わった後に独立した。「営業担当の時に蔵王の人たちによくしてもらった。蔵王にはさまざまな温泉があり、来る人が絶えない。地域を活性化し、恩返しがしたい」と話す。
 営業は午前10時~午後5時(平日正午~午後1時は休み)。火、水曜定休。連絡先は090(9423)0019。

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