遣欧使節の苦難、復興に重ね 「伊達政宗の夢」きょう開幕

仙台市博物館(青葉区)の特別展「伊達政宗の夢 慶長遣欧使節と南蛮文化」(実行委員会など主催)が4日に開幕するのを前に、開会式が3日、同博物館であった。
 式には主催者や、在日イタリア大使館特命全権大使、在日スペイン大使館文化担当参事官らが出席。「苦難を乗り越えて戻ってきた一行の足跡を知ることが活力となり、震災復興の一助となれば」という奥山恵美子仙台市長のメッセージを伊藤敬幹副市長が披露、関係者がテープカットをした。
 仙台藩主伊達政宗は1613年、スペイン領メキシコとの交易を実現するため、家臣支倉常長や宣教師ルイス・ソテロをメキシコ、スペイン、ローマに大使として派遣した。
 特別展は、慶長遣欧使節出帆400年と、国宝の慶長遣欧使節関係資料の一部がユネスコ世界記憶遺産に登録されたのを記念して企画。資料を通じて派遣の社会的・文化的背景や、使節の実像に迫る。国宝2件、国指定重要文化財34件を含む225件が展示される。
 会期は前期が27日まで。後期は29日~11月17日。休館は10月14日、11月4日を除く月曜日と、11月5日。

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