遺跡出土品、江戸時代絵図… 松島湾の文化財紹介、沿岸3町教委が合同企画展

松島湾を囲む宮城県松島、七ケ浜、利府3町の教育委員会が、合同で地域の歴史や文化を紹介する「松島湾3町文化財展」を松島町の観瀾(かんらん)亭・松島博物館で開催している。9月27日まで。
 利府町は7世紀後半から中世の複合遺跡「熊野堂遺跡」の出土品を展示。かめの中に複数の皿が重ねられた土器は横倒しの状態で発見され、祭祀(さいし)に使われたとみられる。
 七ケ浜町は湾内で盛んだった塩づくりに使われたタライ型の土器などを出展。松島町は江戸時代に描かれた仙台領内絵図や、湾周辺の景色を描いた松島真景図を公開している。
 新型コロナウイルス感染拡大を受け、松島町の対応や影響を伝える資料を展示しているほか、県内で明治期に流行したコレラに関する歴史も紹介している。
 松島町教委の森田義史主査は「3町は自治体としては分かれているが、松島湾を中心とした歴史的なつながりが深いことを理解してほしい」と話した。
 開館時間は午前8時半~午後5時。観覧料は大人200円、高校・大学生150円、小中学生100円。連絡先は観瀾亭022(353)3355。

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