総務省が4日発表した9月の東京都区部消費者物価指数(2020年=100、中旬速報値)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合が102・7で、前年同月と比べ2・8%上昇した。伸び率は8月(2・6%)より拡大した。上昇は1年1か月連続で、2014年6月(2・8%)以来8年3か月ぶりの高水準となった。
消費増税の影響を除くと1992年4月(2・9%)以来、30年5か月ぶりの水準だった。生活実感に近い生鮮食品を含めた総合は前年同月比2・8%上昇だった。東京都区部の指数は全国の物価動向の先行指標となっている。9月の全国指数は21日に発表される予定となっている。