都市部で、一部の新築マンションに人気が集中して、モデルルーム見学の予約が取れない状況になっている。
予約サイトのサーバーがダウンしたり、予約枠が数分で埋まったりした例も。何が起きているのか。
【写真】住友不動産などが開発に関わるグランドシティタワー月島=東京都中央区月島3丁目、小寺陽一郎撮影
「予約フォームサーバーダウンのお詫(わ)び」。2月26日、東京都中央区に建設中のタワーマンション「ザ 豊海タワー マリン&スカイ」(2046戸)の購入希望者に対して、こんなメールが送られた。
三井不動産レジデンシャルなどが進める再開発事業。客への同社の説明では、物件HPを見て連絡先などを登録する「エントリー」は同時期に約1万件に上っていた。
この日午前、エントリーした人を対象に専用サイトでモデルルームの見学希望の予約を募ったところ「想定以上にアクセスが集中したことにより、サーバーがダウン」したのだという。
■予約困難物件は大阪市内にも
親会社の三井不動産は取材に対し、「一部のマンションに限らず立地を含めた商品・サービスがお客様に評価いただいている」と回答したが、サーバーダウンの詳細については「コメントを控えさせていただきます」とした。
見学の予約が取りづらい例は、「パークタワー大阪堂島浜」(513戸)など大阪市内の物件や、「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ/ザ タワー ブリーズ」(807戸)など東京23区内の物件で複数確認されている。一部の販売期では、数分で見学の予約枠が埋まることもあった。