酒蔵活用のレストラン「Shozan」オープン 仙台・勝山企業、旧勝山館ゆかりの品も

江戸時代から酒蔵として使われた建造物を改修したレストラン「Shozan(しょうざん)」が17日、仙台市青葉区上杉にオープンした。隣接地で総合宴会場「勝山館(しょうざんかん)」を2021年まで運営した勝山企業が、創業地で新たな食文化を発信しようと企画した。

 05年まで稼働していた平屋の酒蔵の柱やはりを活用し、床面積は約180平方メートル。カウンターバーを含めて約40席。勝山館で使われたテーブルや椅子、大理石の床を生かした。壁には地元の染色家として活躍した故・宮地房江さんによる草木染の額絵を飾った。

 フランス料理を基調に和食の要素を取り込んだコース料理が軸。皿ごとにお薦めの日本酒やワインを少量ずつ提供する「ペアリングコース」を売り物とする。

 料理長は勝山館のレストランで副料理長だった八島保さん(44)が務める。グループ企業の勝山酒造(泉区)が手がけた高級日本酒や、勝山館から受け継いだ輸入ワインを提供する。

 勝山企業の伊沢優花社長(29)は「長く酒造業を営んできた仙台伊沢家による『一食懸命』の精神を創業地で受け継ぐ。再開発が進む上杉地区と共に生まれ変わる」と意気込む。

 レストランは予約制で午後5時半~8時(オーダーストップ)。開業時のコース料理は7480円と9350円の2種。酒のペアリングコースは別料金。バーは予約不要で午後10時まで。不定休。連絡先は022(213)9188。

 営業を終えた勝山館の建物は22年11月末に解体された。今年秋以降にヨークベニマルが出店する見込み。

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