酸化ストレス、マウスで可視化=老化予防薬開発に期待―群馬大

 群馬大の先端医学・生命科学研究チームが活性酸素で細胞が傷つく「酸化ストレス」を、光って見える状態にするマウスの開発に成功した。老化や生活習慣病の一因とされる酸化ストレスの観察が容易になるため、糖尿病などの治療薬や肌の老化を防ぐ化粧品の開発などに役立つと期待されている。英オンライン科学誌サイエンティフィック・リポーツに19日発表した。
 酸化ストレスは、喫煙や紫外線などの影響で体内に生じた活性酸素が遺伝子や細胞に与える機能障害。これまでは生きた動物で簡単に観察できる方法がなく、謎の部分が多かった。
 開発されたのは、体内組織が酸化ストレスにさらされると、ホタルのように発光する遺伝子を組み込んだ「OKD48マウス」。長期間の経過観察や試薬の副作用の検証などが可能になるという。 

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