重点道の駅「おながわ」開業 宮城・女川

宮城県女川町のJR女川駅前商業エリアが国の重点道の駅「おながわ」に指定され、開業式が3日、現地であった。既存の商業観光施設を道の駅として運営する。観光や道路情報のほか、地元海産物の魅力や東日本大震災からの復興の歩みを発信する交流拠点を目指す。
 道の駅となったのはJR女川駅から国道398号にかけてのテナント型商業施設「シーパルピア女川」や地元市場「ハマテラス」などの施設群で、敷地面積は約1万2700平方メートル。女川の海産物を使った飲食店運営や水産加工品販売に力を入れている。
 町は障害者、高齢者向けの屋根付き駐車場や24時間利用できる授乳室などを約800万円で整備した。駐車場は60台で近隣の町営無料駐車場も使える。一帯の商業施設を管理する女川みらい創造が中心となって運営する。17~25日は開業記念セールを開く予定。
 町内のまちなか交流館であった式には駅長の須田善明町長や国、県の関係者11人が出席した。女川みらい創造の阿部喜英社長は「他にはない新しい形の道の駅。周辺の海岸公園や温泉施設なども楽しんでほしい」と語った。
 一帯はJR線、国道、離島航路の結節点。公民連携の運営で観光地化を図る町の提案が評価を得て重点道の駅に指定された。通常の道の駅より施設整備などで手厚い支援が受けられ、認知度向上も期待される。

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