野村不動産、住生活グループと連携 リフォーム市場開拓

 野村不動産ホールディングスは3日、リフォーム事業の強化に向け、INAXとトステムを傘下に置く住生活グループと連携すると発表した。野村不動産グループが過去に分譲した首都圏のマンション、戸建て物件など9万2000戸の住人を対象に、住宅の機密性を高める内窓や玄関ドアを定価の10~15%引きで販売する。
 省エネルギー性能の高い住宅の新築や改修にポイントを付与する「住宅版エコポイント」の年末までの期限を国が延長する方針が示されるなか、当面、リフォーム需要が見込めると判断して、両社は連携を強化する。
 野村不動産は、これまでに分譲したマンションと戸建ての住人向けに、10月には住生活グループの浴室とキッチン、トイレ、洗面製品を組み合わせた水回りリフォームパックの販売も行う。
 新築のマンションや戸建て住宅の販売は回復基調にあるが、安定的な需要が見込めるリフォームを不動産ディベロッパーと住設大手が組むことで、効率的に開拓する狙いという。

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