野球イラン代表監督に仙台出身の色川さん

野球の米独立リーグでプレー経験がある仙台市出身の色川冬馬さん(25)が、イランの代表監督に就任した。同国でユース世代の指導に取り組んだ実績が認められた。2月の国際大会が初采配の舞台となる予定で「野球が普及するきっかけをつくりたい」と意気込む。

色川さんは聖和学園高から仙台大に進み、在学中に米国に渡り大リーガーを目指した。2013年夏にメキシコのリーグで現役生活を終えた。
オフシーズンに県内の小中学生、高校生を対象に野球教室を開いていた経験があり、引退後は指導者を志した。知人のつてで13年秋からイラン各地で子どもた ちに野球を教えたり、指導者を育成したりするインストラクターとなり、ユース世代の代表監督も務めた。活動が同国野球連盟に評価され、昨年11月にフル代 表の監督に決まった。
イランの野球の実力は発展途上で、アジアでトップクラスの日本に遠く及ばないが、「いずれは強くなり、五輪種目として復活する可能性がある20年の東京大会出場を目指したい」と夢を描く。
13年から仙台市太白区のコミュニティーFM局「エフエムたいはく」で自らの競技経験を伝える番組も継続しており、「イランでの活動はラジオを通じても発信していきたい」と言う。
イラン代表は2月下旬にパキスタンで行われる西アジアカップに出場するため、1月下旬から合宿に入る。色川さんは「実力はパキスタンとスリランカが頭一つ抜けているが、どこまで通用するか試す場となる」と闘志を燃やす。

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