今年の野球殿堂入りが17日、東京都内の野球殿堂博物館で発表され、競技者表彰として、近鉄やドジャースなどで日米通算201勝を挙げた野茂英雄氏(45)、横浜(現DeNA)とマリナーズで日米通算381セーブを記録した佐々木主浩氏(45)、西武とダイエー(現ソフトバンク)で活躍したソフトバンクの秋山幸二監督(51)がそれぞれプレーヤー表彰で選出された。
野茂氏は史上最年少の45歳4カ月での選出。現地時間8日に発表された米国野球殿堂入りは果たせなかったが、日本では候補者に選出されて1年目で殿堂入り。60年のスタルヒン氏、94年の王貞治氏に次ぎ3人目で、20年ぶりの快挙となった。
特別表彰では、早大マネジャー時代の1943年、学徒出陣を控えた選手らの「最後の早慶戦」開催に奔走し、戦後はマネジャー兼監督を務めて学生野球復活に貢献した故相田暢一氏(享年90)が選ばれた。
▽野球殿堂 日本野球の発展に大きな貢献をした人物の功績を永久に称え、顕彰するため1959年に創設。競技者表彰は08年から、現役引退後5年以上経過した人で候補入りしてから15年間が選考対象となるプレーヤー表彰と、現役以外の監督やコーチ、または選手引退後21年以上経過した人が対象となるエキスパート表彰に二分された。