金環日食、肉眼で見ないで=網膜障害の恐れ、専用グラスを―あと2カ月・天文協議会

5月21日朝に天候が良ければ日本全国で見える部分日食や福島から鹿児島の太平洋側で起きる金環日食について、日本天文協議会日食委員会の大西浩次副委員長(長野工業高専教授)らが18日、京都市で記者会見し、肉眼で直接見るのは非常に危険なため、専用の「日食グラス」を使うよう呼び掛けた。
 2009年7月の部分日食・皆既日食の際も、視力低下などの「日食網膜症」になったケースが把握できただけで14例あった。金環日食は皆既日食よりはるかに明るく、多数の被害発生が懸念される。日食グラスは安い物なら1個100円程度。大西副委員長は「雲が出た際に日食グラスを一時的に外すのも危険。十分注意してほしい」と話している。
 同協議会は今年2月、日本眼科医会などと協力し、日食グラスを使うよう呼び掛ける資料を文部科学省を通じて全国の小中高校などに配布した。金環日食が起きるのは月曜午前7時半前後の通勤・通学時間帯で、路上で観察すると交通事故に遭う恐れもある。 

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