金華山航路再開へ着々 石巻・鮎川港で浮桟橋を設置

12年に一度の「巳(み)年御縁年大祭」で5月3日に本祭りを迎える宮城県石巻市の離島・金華山の金華山黄金山神社で、参拝客の受け入れ準備が進んでいる。東日本大震災で被災した金華山航路の発着拠点・鮎川港では25日、中型船が発着できる浮桟橋が設置された。
 浮桟橋は鋼製で、縦5メートル、横15メートル、高さ1.1メートル。牡鹿半島で活動するボランティアを介して、浮桟橋専門メーカー「ゼニヤ海洋サービス」(大阪府)が無償提供した。浮桟橋の設置で、金華山航路事業協同組合が共同運航する中型船(72人乗り)が就航できる。
 鮎川港と金華山港は震災で地盤沈下し、桟橋も損壊した。金華山に行き来するのは、組合が運航する不定期の海上タクシーに限られていた。
 中型船は5月2日から運航する予定。金華山の桟橋も一部が復旧したことから、宮城県女川町の女川港からの航路も3日に再開する。
 鮎川発着便は予約が必要で、連絡先は金華山航路事業協同組合080(1664)3800。女川発着便の連絡先は潮プランニング090(4639)9038。

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