東北・秋田自動車道の北上ジャンクション(JCT、岩手県北上市)と釜石自動車道の江刺田瀬インターチェンジ(IC、岩手県奥州市)の直結を目指し、岩手、秋田両県の沿線10市町が18日、期成同盟会を設立した。岩手県南の企業集積が進む中、走行距離を短縮することで、物流や観光のさらなる活性化を狙う。
30キロ短く
北上JCT-江刺田瀬IC間は花巻市を経由しており、港湾からの貨物輸送や救急搬送時の時間ロスが課題となっている。直通になれば、距離を約30キロ、時間は約25分短縮できる。
同盟会は北上、釜石、横手など沿線の10市町と10議会で構成。高規格化道路の整備に向け、本年度は交通量や貨物数の調査、立地企業への聞き取りを実施する。来年度以降、国や岩手県、ネクスコ東日本への要望活動を展開する。
18日に北上市内で設立総会があり、関係者約50人が出席。会長に選ばれた高橋敏彦北上市長は「日本海と太平洋を効率的に結ぶ道路は、災害時にも大きな役割を果たす。自治体でスクラムを組み、実現に向けて進みたい」とあいさつした。