鎮魂の花火、今年も天へ 被災3県沿岸部で来月11日

 東日本大震災の犠牲者の追悼と復興への願いを込め、花火を一斉に打ち上げるイベント「ライトアップニッポン」が8月11日、岩手、宮城、福島3県沿岸部の14市町村で開かれる。昨年に続き2回目。実行委員会は「風化が懸念される中、震災を絶対に忘れないとのメッセージを発信したい」と話している。
 当日は午後7時からスタートし、計約3万発の花火で夜空を彩る。気仙沼市では2年ぶりとなる「気仙沼みなとまつり」に合わせ、土屋アンナさんらが出演する音楽ライブなどを開催する。
 総費用は約4500万円を見込むが、約1000万円が不足。実行委は募金や協賛を集めているほか、昨年の開催までの歩みを描くドキュメンタリー映画を国内各地で上映し、収益の一部を充てる。3県の酒蔵と開発したカップ酒なども販売している。
 実行委の高田佳岳代表(35)は「被災地の復興には時間がかかる。多くの人に応援してもらいたい」と話す。
 打ち上げ場所は次の通り。塩釜市は検討中。
 【岩手】野田村野田▽宮古市田老▽山田町境田町▽大槌町大槌漁港▽釜石市釜石湾▽大船渡市三陸町越喜来杉下▽陸前高田市竹駒町
 【宮城】気仙沼市気仙沼港▽石巻市雄勝町雄勝湾
 【福島】南相馬市鹿島区▽会津美里町せせらぎ公園▽広野町浅見川河口▽いわき市四倉

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