鎮魂・復興のモニュメント、宮城県に寄贈 武藤順九さん制作 21年に石巻南浜津波復興祈念公園に設置

東日本大震災の犠牲者鎮魂と追悼のモニュメントが30日、県に寄贈された。県内の企業や団体でつくる「モニュメント建立プロジェクト」が資金集めなど企画を主導。仙台市出身の彫刻家・画家の武藤順九さん(73)が制作し、石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園に2021年3月設置された。

 プロジェクト理事長の藤﨑三郎助藤崎社長らが県庁を訪れ、村井知事に目録を手渡した。峯岸良造実行委員長は「皆さんが花を手向ける場所を作りたいと考え始まったプロジェクト。復旧復興の中で民間として貢献できた」と振り返り、村井知事は「皆さんの熱い思いがこもったモニュメント。大切にしたい」と感謝した。

 モニュメント「CIRCLE WIND(風の環(わ)) 2011-絆-」は高さ2・1メートル、幅3・0メートル、奥行き0・9メートル。イタリアの大理石を使い、メビウスの輪のデザインが特徴。武藤さんが14年から約2年かけて完成させた。

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