9日午前の東京債券市場で長期金利が一時0%まで低下(債券価格は上昇)し、5日に付けた過去最低水準(0.020%)を更新した。日銀が1月29日にマ イナス金利政策の導入を決定して以降、市場金利は全ての期間で急低下し、国内の長期金利が初めてゼロとなる異例の事態となった。
9日午前の取引で長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが、一時前日比0.040%低下し0%を付けた。
市場では「マイナス金利政策に加え、株安や円高の進行もあり、(安全資産とされる)国債が買われている。マイナス金利になるのは時間の問題だろう」(明治安田生命保険の小玉祐一チーフエコノミスト)との声が上がっている。