長町駅東に12階の賃貸マンション 低層部は商業施設 21年春開業

JR東日本仙台支社などは26日、仙台市太白区のJR長町駅東口前に賃貸マンションを建設すると発表した。同社が東北エリアで賃貸住宅事業に着手するのは初めて。鉄筋12階、総戸数90戸で、低層部は商業施設になる。総事業費は約28億円。21日に着工しており、2021年春の入居開始と開業を予定する。
 JR長町駅から徒歩1分、仙台駅まで1駅5分の好立地をうたう。延べ床面積約6960平方メートルのうち、住宅部分は約4970平方メートル。単身からファミリー層まで幅広い世帯に対応し、間取りは1Kから3LDKまで取りそろえる。入居者は20年秋から募集する。
 商業施設は2階建ての南棟と、12階建て北棟1、2階部分の延べ床面積約1990平方メートル。デッキで2棟の2階をつなげ、飲食・物販店、理美容店、学習塾といったサービス業を中心に展開。近隣の商業施設や医療施設、スポーツ施設との相乗効果を視野にテナントの配置を検討する。
 建設地は仙台市が1997年から開発を進める「あすと長町土地区画整理事業」の一画。同社の坂井究仙台支社長は「長町は利便性の高い地域で、賃貸住宅の需要もある。駅周辺全体の活性化に期待している」と話す。

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