長谷部選手、南三陸の幼稚園仮設園舎建設に9500万円

東日本大震災で被災した宮城県南三陸町のあさひ幼稚園の園児47人を保育する同町入谷の大船公民館に21日、サッカー日本代表の長谷部誠選手(ウォルフスブルク)が訪れ、園児たちと交流した。
 ウサギのエプロンを着けた長谷部選手は、紙芝居を読み聞かせたり、庭で子どもたちとサッカーをしたりして一緒の時間を楽しんだ。
 佐々木航雅ちゃん(6)は「長谷部選手はとてもサッカーが上手で、格好よかった」と喜んだ。
 長谷部選手は、著書の印税と静岡県藤枝市で開いたチャリティーイベントの収益金計9500万円を日本ユニセフ協会(東京)に寄付した。寄付金はあさひ幼稚園の仮設園舎建設に充てられる。
 被災したスギを使った仮設園舎は町総合体育館近くの町有地に来年1月建設を開始、3月の卒園式前の完成を目指す。
 長谷部選手は「被災地を訪れるたびに子どもたちから元気をもらう。本を買ってくれた人の思いが形になった園舎で、未来ある子どもたちを支えていきたい」と話した。

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