日産自動車の会長、カルロス・ゴーン容疑者が、有価証券報告書に自らの報酬を少なく記載した疑いで逮捕された事件で、ゴーン容疑者が海外の関係会社から住宅の提供を受けて、私的に利用していたとみられることがわかった。
ゴーン容疑者は19日、海外から日本に到着した際に身柄を確保されたが、その際には非常に落ち着いた様子で対応していたという。
日産自動車の会長、カルロス・ゴーン容疑者と代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者は、ゴーン容疑者が2015年までの5年間に、約99億9800万円の報酬を得ていたにもかかわらず、有価証券報告書には約49億8700万円と実際より50億円あまり少なく記載していたとして逮捕された。
関係者によると、ゴーン容疑者は海外の関係会社が購入した住宅の提供を受けて、私的に利用していたという。
特捜部は、日産の本社やゴーン容疑者の自宅の家宅捜索を行っており、押収した資料を分析するなどして、事件の全容解明を進めるものとみられる。