関東の海に異変です。戻りガツオのシーズンを迎えた今、相模湾では例年の3倍もカツオが釣れる異常事態に。何が起きているのか取材しました。
釣れたのは今が旬のカツオです。場所によっては1000メートル以上の水深がある神奈川県沿岸の相模湾では、まさに入れ食い状態となっていました。
午前6時、取材班は「カツオ爆釣」のうわさを聞きつけ、平塚港の釣り船に密着しました。午前11時半すぎ、移動しながらポイントを探していると驚きの光景が。ぞくぞくと釣り船が集結し、さおを下ろしています。すると早速、カツオ釣りは初めてだという釣り客にヒット。事前に聞いていた通り、海面に釣り糸を垂らすと次から次へとカツオが食い付きます。山岡ディレクターもたまらず挑戦すると、釣りざおを下ろした次の瞬間…。わずか5分で一気に3匹のカツオが釣れました。一体、なぜ、例年の3倍もカツオが釣れるのでしょうか。
その要因は海水の温度にありました。17日の相模湾は去年と比べると、1度ほどですが、海水温が高いことが分かります。加えて、今年の黒潮は去年と違って蛇行せずに列島に沿って流れています。カツオはその温かい海水に乗ってその場にとどまったのではとみられているのです。ちなみに、港に戻ってすぐ、釣ったカツオをさばいてもらいました。脂が乗って味も抜群です。カツオ釣りは来月いっぱいまで楽しめるということです。