関西電、首都圏参入へ…マンションに割安な電力

西電力は、首都圏で家庭向けの電力市場に参入する。
 マンションの入居者向けに割安な電力を供給するため、一括受電サービスで首位の中央電力と資本・業務提携を結ぶ。関電は将来、首都圏に発電所を設けることも検討している。中央電力を通した販売が実現すれば、大手電力による家庭向けの「越境販売」は初めてとなる。
 2016年の電力小売りの完全自由化を見据え、電力会社の地域を越えた競争が加速してきた。
 関電は月内に中央電力が行う第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の約1割を取得する。取得額は10億円程度とみられる。
 関電は、首都圏で発電所をつくるなどして電源を確保し、中央電力の販売ルートを通して電力を売りたい考えだ。マンションにまとめて売って、各世帯に分配する仕組みになる。1世帯あたりの電気代は5%程度安くなるという。

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