岩手県久慈市で30日と12月1日、災害対策の大切さをユーモアを交えて伝える市民劇が同市のおらほーる劇場で開かれる。
市民が脚本から演出、演技まで担った劇の題名は「大怪獣の厄災」。地震や大雨など未経験の複合災害に襲われた住民が、交流サイト(SNS)の情報に翻弄(ほんろう)されながらも避難所で助け合い、難局を乗り越えるストーリーになっている。
小中学生や会社員ら約30人が学校や仕事終わりに集まり、9月から週2回ほど練習を重ねてきた。演出を手がける同市の小笠原克哉さん(51)は「大変な状況に置かれても笑い合い、支え合って前に進む姿を見てほしい」と話す。
久慈市では日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震が発生した場合、東日本大震災以上の被害が想定され、防災意識の向上が不可欠との思いから今回の題材に決まった。
開演は30日午後6時、1日は午後2時。前売り券は大人800円。(当日1000円)。高校生以下400円(当日500円)。連絡先は久慈市山村文化交流センター0194(72)3711。