防災評価の星取りやすく マンション制度改正

仙台市は6月、分譲マンションの防災対策の充実度を星の数で示す「杜の都防災力向上マンション認定制度」を改正する。2013年4月に導入したものの、評価基準が厳しく認定実績は対象の約1%と低迷。評価方法を変えて申請を促し、防災意識の向上を図る。
認定制度は、市内の分譲マンション約1400棟のうち現行の耐震基準を満たす約1200棟を対象に、「窓ガラスの落下防止策」「備蓄倉庫の設置」といった指標5項目に基づいて防災力を認める。
全5項目を満たした上で、耐震建築のマンションは星一つ、免震構造など高度な構造の場合は最高の星二つと判断してきたが、認定は13棟にとどまる。
改正後は、5項目のうち2項目を達成すれば星一つとし、3~4項目で星二つ、全5項目で最高の星三つを与える方法に変更する。建物本体とは別に判断する住 民の防災活動の認定も評価方法を変更。自主防災組織の結成のみで星一つを獲得でき、活動の充実度によってさらに星を増やす。
市は、認定マンションには星をあしらったステッカーを交付する。建設中でも申請可能で、分譲各社の販売広告にも利用できる。住環境整備課は「段階的に星を獲得できる仕組みにして、申請しやすくなった。防災に取り組むきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。

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