阿蘇山で噴火、噴火警戒レベルは2 気象庁が発表

熊本県の阿蘇山で16日午後6時28分ごろ、噴火が発生した。気象庁が同日、発表した。阿蘇山の噴火は2016年10月8日以来、約2年半ぶり。

 同庁によると、火山灰を含んだ噴煙が中岳第1火口の縁から200メートルの高さまで上がったという。午後7時時点で噴火は継続していないとみられる。

 阿蘇広域消防本部や阿蘇警察署によると、午後7時現在、けが人や避難の情報はないという。

 阿蘇山では火山性微動の振幅がやや大きくなり、火山ガスの放出量も多い状態になったとして、同庁が14日に噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げていた。

 火山性微動の大きさは14日よりも小さい状態で推移しているといい、噴火警戒レベルは2を維持。火口から1キロの範囲で大きな噴石などに注意するよう呼びかけている。

 地元市町村などでつくる阿蘇火山防災会議協議会も14日に中岳第1火口から約1キロ内の立ち入りを規制していた。

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