東北の102のゴルフクラブで組織する東北ゴルフ連盟(TGA、仙台市)は、競技人口の拡大を目指し今夏、初心者対象のゴルフスクール事業に初めて乗り出す。インストラクターによる実技とマナー講習を無料で実施し、コースデビューを後押し。愛好者の若返りを図ることで、地元ゴルフ界の活性化に自らアプローチする。
TGAサイトで公開
「TGA初心者ゴルフスクール」と銘打ち、加盟クラブや地元練習場と連携して実施する。初心者や長期間ゴルフから離れていた18歳以上を対象に、スクール会員を募集。会員になると練習場で1時間のレッスンが4回無料で受けられる。会員は2カ月の有効期限内に4回受講する必要がある。クラブがない人には無料で貸し出す。
レッスン内容はクラブの握り方や振り方などの基本に加え、エチケットやマナーも指導する。会員の登録には2000円(税別)が必要だが、4回の受講修了後に練習場で使える同額のプリペイドカードで還元する。申し込みは8月1日以降、企画に参加するクラブ・練習場で受け付ける。
TGAがゴルファーの開拓に乗り出す背景には、愛好者の高齢化がある。多くのゴルフ場で高齢者の割合が年々上昇。TGAはこれまでジュニア競技者の育成に力をいれてきたが、今年からは初心者をターゲットに裾野の拡大に力を注ぐ。
計画ではスクールは3年の継続を予定しており、初年の今年は6県で900人の受講を目標に掲げる。スクールを実施したクラブ・練習場に対しては、TGAが施設利用料とインストラクターの指導料を助成する仕組みで、今年は600万円を予算化した。
TGAの担当者は「3密にならないスポーツとして、新型コロナウイルス下でもゴルフの人気は高い。ただ高齢化は確実に進んでおり、スクールでより若い愛好者を増やしたい」と意気込む。実施クラブ・練習場はTGAのサイトで公開する。連絡先はTGA022(225)5236。