雑誌が売れない…理由は「電子化」と「エコ」――ORIMO 調べ

株式会社 ORIMO は、同社のアンケートモニターに対し「雑誌」についてのモバイルリサーチを実施、2010年5月19日、その結果を発表した。調査対象は、20~59歳の男女800名。調査期間は、2010年4月18日~27日の10日間。
それによると、回答者が1か月のうちに読む雑誌(マンガ以外)の冊数は「1、2冊」31.9%が最も多いことがわかった。以下「1冊未満」24.3%、「雑誌は読まない」18.0%、「3、4冊」17.0%、「5冊以上」8.9%となっており、月平均では1.64冊(加重平均)しか雑誌を読んでいないことになる。
また、3~4年前と比べて1か月のうちに読む雑誌の冊数に変化があったかを聞いたところ、4割(44.1%)が「減った」と回答し、「増えた」とした人は 1割(12.1%)に留まった。年代別で比較すると、20代では19.1%が「増えた」と回答しており、全体よりも7.0ポイント高かった。
1か月のうち、雑誌にかける費用は平均842円(加重平均)。はまっている雑誌の有無で比較すると、はまっている雑誌がある層では平均1,265円と 1,000円以上の消費をしていることがわかる。いかにリピーターを取り込むかが今後の雑誌の売れ行きを左右するポイントとなりそうだ。
雑誌が売れないと言われていることに対して、どう思うかを聞いたところ、6割強(63.5%)が「そう思う」と回答。また、その理由を自由回答で聞いたところ、「インターネットのほうが速報性がある」、「ネットのほうが欲しい情報だけが手に入る」、「電子化が進んでいるから」など、“インターネット”を理由にあげる回答者が圧倒的であった。
一方で、「ゴミになるから」、「ペーパーレスの時代だから」といった“エコ”を理由にあげる回答者も多くみられた。

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