雑誌販売1兆円割れ…震災・スマホ影響

 2011年の書籍・雑誌の推定販売額(電子書籍を除く)は前年比3・8%減の1兆8042億円で、7年連続で前年を下回ったことが25日、出版科学研究所の調べで分かった。
 特に雑誌は同6・6%減の9844億円と過去最大の落ち込みとなり、1984年以来27年ぶりに1兆円を割り込んだ。東日本大震災と節電の影響で娯楽・レジャー誌の部数が減ったことに加え、スマートフォンの普及で若者の雑誌離れが加速したと見られる。
 雑誌の販売額は統計が始まった1950年から増え続け、97年には1兆5644億円とピークに達した。その後、インターネットの普及で減少に転じ、14年連続で前年を下回った。
 書籍の販売額は8198億円で前年比0・2%減。ミステリー小説「謎解きはディナーのあとで」、サッカー日本代表、長谷部誠選手の「心を整える。」などミリオンセラーが相次ぎ、前年並みを維持した。

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