警察庁は、尖閣諸島をはじめとする国境離島の警備にあたる専門の部隊を来年度、沖縄県警に創設する方針を決めた。武装した集団が離島に不法上陸するといった事態を想定し、高度な能力を備えた多数の隊員で構成する計画だ。離島での対処を目的とした警察の本格的な部隊は初めて。
新たな部隊の展開などのため沖縄県警に大型ヘリコプター1機を配備する。離島への避難民漂着の際の対応などをにらみ福岡県警にも1機配備する計画だ。同庁はヘリ運用要員を含め両県警で警察官計159人を増やすよう来年度概算要求で求める方針で、その大部分を新部隊の隊員が占めるとみられる。