雪と光題材に空間構成 仙台でアートイベント始まる

「2010SENDAI光のページェント」に合わせたアートイベント「光のひろば」が23日、青葉区のせんだいメディアテークで始まった。仙台を拠点に活躍する二つのアーティスト集団が共同制作を行い、特設のオープンカフェに雪と光をテーマにしたインスタレーションを設けた。26日まで。入場無料。
 東京やイタリアのフィレンツェにも拠点を置くビジュアルデザインスタジオ「WOW」と、ニューヨークなどで展示会を開いている泉区のインテリア・空間デザイナー尾形欣一さん(45)が代表を務める「OGATA」が展示した。
 WOWの作品は縦3メートル、横9メートルのスクリーンに雪の結晶の影が降るコンピューターグラフィックス映像を投映。鑑賞者の影の動きに合わせ雪が風に舞うように見える。
 尾形さんは、上部にオーロラをイメージしカーテン糸で作ったオブジェを設置。段ボール箱を革で精巧に模したボックススツールなどパリで高い評価を受けた家具を展示し、その影をスクリーンに浮かび上がらせた。
 尾形さんは「WOWの映像はデジタルで作っているのに人の体温に近い温かみを感じる。子どもから大人まで楽しめる作品になった」と話した。

タイトルとURLをコピーしました