雪まつりスタッフも感染 北海道5例目、「市中感染」する段階に 新型肺炎

北海道内5例目となる新たな感染者が確認された。札幌市内に住む40代の日本人男性で、3例目として19日に発表された40代男性とともに、冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」の会場スタッフだった。20日に発表した市は、通常の生活を送る市民の間で感染が拡大する「市中感染」の段階に入ったとし、注意を呼びかけた。

 市によると、男性2人は1~12日、同市中央区で開催されていた「さっぽろ雪まつり」大通西2丁目会場のプレハブ小屋で、事務作業に従事していた。2人とも雪まつりの客と積極的に接触する立場ではなかったが、別のスタッフが事務所に出入りすることはあり、市は検査を実施する。

 新たに感染が確認された男性は15日に悪寒や筋肉痛を訴え、18日に発熱。19日に市内の医療機関を受診し、市衛生研究所で陽性が確認された。20日に入院したが、肺炎は発症していない。最近の海外渡航歴はなかった。

 雪まつり会場では、スタッフのマスク着用などの対策を取っていた。スタッフの感染について、秋元克広市長は「対応は万全だった」とした上で「感染者が出てしまったのは残念」と話した。

 市保健所によると、市衛生研究所で20日中に検査を実施する検体は9件。うち7件が肺炎の重症患者、1件は2例目に感染した50代男性の濃厚接触者という。【土谷純一】

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