電力需要最大1239万キロワット 東北電の予想下回る

 東北電力は10日、電力需給が逼迫(ひっぱく)している状況を受け、東京電力から今夏最大となる170万キロワットの融通電力を受電し、ピーク時の供給力を1347万キロワットまで高めた。電力需要が1時間の平均で、今夏最大の1290万キロワットと見込んだ対応。実際の最大需要は午前11時台の1239万キロワット(速報値)と予想を下回った。
 東北電によると、東電からの融通は前日までの上限だった140万キロワットと、新たに確保した最大60万キロワットの融通枠のうち30万キロワット分。東北電は新潟を含む7県庁所在地の最高気温の平均を33.7度と想定、融通電力の積み増しが必要と判断していた。
 実際の最高気温の平均は34.0度まで上昇したものの、最大需要が想定を約50万キロワット下回ったことについて、東北電は「利用者の節電が進み、需要が低下した可能性がある」とみている。
 11日は最高気温がやや下がると見込まれることなどから、東北電は最大需要を1230万キロワット程度と想定。東電からの融通分は110万キロワットとし、供給力を1293万キロワットにして対応する予定だ。
 東北電は「お盆明けに再び電力需要が増える可能性がある。状況に応じて東電からの融通を増やし、需要を賄いたい」としている。

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