お金の情報サイト「まねーぶ」(GV運営)は9月18日、電子マネーを利用したことがない消費者を対象とした意識調査の結果を発表した。監修はFPサテライト、調査期間は2019年9月5日~8日、有効回答は20~69歳の個人1,000人(電子マネー利用経験なし276人)。
過去1年以内の電子マネー利用を尋ねたところ、4人に1人以上の28%が「利用なし」と回答。「利用なし」と答えた人に普段利用する決済方法を聞くと、「現金」が71%、「カード決済」が29%と、現金派が圧倒的に多い結果となった。
電子マネーを利用しない理由としては、「セキュリティが不安・信用していない」が18%でトップ。以下、「現金で支払いたい」が15%、「面倒くさい」が15%、「使い方・登録方法がわからない」と「使える店舗が少ない・限られている」が同率の11%と続いた。
10月から予定されている「消費増税に伴う、キャッシュレス決済時のポイント還元事業」については、「知っている」が45%、「聞いたことはあるが内容はよく知らない」が36%と、計84%が認識していた。しかし、今後、電子マネーを利用したいと思うか問うと、「利用したい」は25.0%にとどまり、「利用したくない」が16.3%、「どちらともいえない」が58.7%となった。
FPサテライトは、「予めお金をチャージし速やかに決済ができる電子マネーは、支出管理のしやすさとその決済スピードから、今後も利用者が拡大してくものと思われますが、決済手段の主流となるには現在の利便性は損なわないまま、不正利用されにくい仕組みを導入するなど、セキュリティ面の向上が最大の課題となります」と分析している。
(御木本千春)