もう周囲の目を気にしながら、コソコソと書店で本を選ぶ必要はありません。さらに、表紙を見れば、この人がどんな本を読んでいるのかがバレバレだなんてこともないので、電車やバスの中でさえ、堂々と読書家っぽい顔をしながらポルノ小説だって読めてしまいますよね。
そんなこんなで今、禁断の女性向けポルノ小説が、北米で空前のヒットを築きつつあるそうですよ! 本屋さんのどのコーナーに置いたらいいの? そんな疑問が投げかけられるニッチなジャンル(例えば宇宙を舞台にゲイロマンスを書きあげた作品とか…)が、電子書籍で爆発的に売れ始めているんだとか。
なお、電子書籍だと誰の目も気にせずにこっそりとポルノ作品を楽しめる……。そういう意識のユーザーは少なくないみたいですけど、注意を一言。あなたが電子書籍を購入したサイトには、あらゆるユーザー情報が筒抜けの可能性は高いということだけは忘れないようにしておきましょう。代表的な例をあげると、アマゾンでは、電子書籍の購入ダウンロードの履歴がすべてトラッキングされているほか、どのページまで本当に読み進んだかまで着実に把握して、その購読状況に合わせて課金する仕組みの導入まで検討されているんですから。
そうはいっても、リアルに店員と顔を合わさず、好きな作品をダウンロードしては読み進められる電子書籍。そのメリットが、ニッチなジャンルも含めたディープな作品の普及に一役買っている現状に、今後も大きな変化はないでしょう。もしかすると、昔は考えられなかったようなヒットジャンルが生まれてきたりもするのかな?
思えばインターネットの普及にも、アダルト業界の活躍がありました。ネットでポルノが身近に楽しめるようにな り、おかげでめっきりアダルトビデオが売れなくなってしまったというシナリオが語られることも多かったですよね。ヒットの裏にはエロがある~というのが、 いつの時代も人類には共通の変わらぬ事実なのかもしれませんよ。