楽天リサーチ株式会社と楽天株式会社は30日、電子書籍に関する調査結果を発表した。電子書籍の認知度は71.0%で、57.3%が今後利用したいと回答。電子書籍を読むのに使いたい端末は33.9%が「スマートフォン」を挙げており、昨年の調査から大幅に増えた。
調査は、楽天リサーチ登録モニターから全国の20~69歳の男女計1000人を対象に実施。調査期間は8月3日~4日。
電子書籍の認知度については、「よく知っている」が20.2%、「やや知っている」が50.8%で、合計71.0%が電子書籍を知っていると回答。「よく知っている」という回答の割合は、男性20代(30.0%)、男性30代(28.0%)が高く、全体でも男性は25.2%で女性より10ポイント高い。
電子書籍の利用意向については、「利用したこともあるし、今後も利用したい」が13.3%、「利用したことは無いが、今後利用したい」が44.0%で、合計57.3%が利用したいと回答。2010年の調査では、合計64.3%が利用したいと回答しており、利用意向は7ポイント減少した。
電子書籍を利用したい理由は、「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」が69.1%でトップ。一方、利用したくない理由としては、「紙で読む方が好きだから」(56.9%)を挙げた回答者が多い。
電子書籍を読むのに使いたい端末は、「パソコン」が45.9%、「スマートフォン」が33.9%、「iPadなどのタブレット型多機能携帯端末」が30.0%、「携帯電話の端末」が18.5%。2010年の調査では、「パソコン」が54.3%、「iPadなど」が42.3%、「スマートフォン」が15.2%だったが、今回の調査ではスマートフォンを挙げた回答者が倍以上に増えた。また、電子書籍専用端末がいくらであれば購入するかという質問には、45.0%が「5000円以下」と回答している。