電気自動車の金額、約9割が「高い」と回答 5割は「欲しくない」

カーリースサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイル(東京都品川区)は、電気自動車のイメージを調査した。その結果、車を所有する人のうち、9割近くが電気自動車の金額に「高い印象がある」と回答。5割が電気自動車を欲しくないと思っていることが分かった。

 電気自動車の金額について、「高い印象がある」と回答した人は87.5%だった。「高い印象はない」と答えた6.8%を大きく上回る結果となっている。

 一方、「電気自動車を欲しいと思うか」という質問では、「欲しい、または持っている」と「欲しくない」が、ほぼ半数に分かれる結果となった。「欲しくない」と思っている人が5割にのぼり、多くの人に電気自動車を所有する選択肢が浸透していない状況がうかがえる。

●「インフラが整っていない」「コスパが悪い」との意見も

 電気自動車にどんなイメージがあるかを聞いてみると、「ポジティブ」なイメージが53.6%、「ネガティブ」なイメージが46.4%だった。「ポジティブ」なイメージの方が若干上回る結果となっている。

 「ポジティブ」なイメージには、「脱炭素に貢献」「排気ガスが出ないので地球環境によい」といった回答が多かった。他には「将来性がある」「これから主流になる」などの意見も挙がっている。

 一方、「ネガティブ」なイメージでは、「まだインフラが整っていない」「家庭用の充電設備がなく、設備にコストがかかる」といった環境や整備が不十分な点を挙げた人が多かった。他には、「車両価格が高い」「電気代がかかる」「コスパが悪い」といった費用負担面で良くないイメージを持つ意見が出ている。

 今回の結果を踏まえ、ナイルは以下のように分析した。

 「電気自動車は欲しいけれど、『維持するのが大変』というイメージを持つ人も少なくなく、そんな状況が電気自動車は高いという印象を生み出しているとみられる。今後、価格帯を抑えた電気自動車が増え、環境も整っていけば、自動車ユーザーにとって買いやすい状況となるかもしれない」

 調査は、自家用車を持つ全国の男女5333人を対象に、調査ツールFastaskを使用して実施した。調査期間は8月29日~9月5日。

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