震災で被災の水産加工業、販路拡大へ自慢の商品PR 仙台で東北復興商談会、130社出展

東日本大震災で被災した水産加工業の販路拡大を図る「東北復興水産加工品展示商談会」が3日、仙台市青葉区の仙台国際センター展示棟で始まった。青森、岩手、宮城、福島各県などの約130社が出展し、流通や小売り、外食産業のバイヤーに自慢の商品を売り込んだ。4日まで。

 ブースには宮城、福島の養殖ホヤやサーモンなどが並んだ。切り身のみそ漬けといった簡単に調理できる真空パック商品も人気を集めた。ステージでは、時短ニーズに応える商品開発やバイヤーが求める商品といったテーマで、有識者によるセミナーも開かれた。

 全国水産加工業協同組合連合会などでつくる復興水産加工業販路回復促進センター(東京)の主催。2015年から毎年開催し、コロナ禍のオンライン開催を含めて10回目を迎えた。

 水産加工や卸を手がける金市朗(仙台市)は、宮城県内で漁獲量が増えているタチウオの真空パック商品などを展示した。千葉治工場長(54)は「地元で活用が広がるように、処理した半身やあぶったすしネタを開発した。県内で消費できれば復興にもつながる」と話した。

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