震災の記憶伝えるともしびを未来へ 仙台の経営者ら、名入り提灯をCFで募集

東日本大震災発生から10年を迎える3月11日、仙台市中心部で恒例の鎮魂イベント「3・11希望の灯(ともしび)プロジェクト2021」が開催されることになり、在仙の企業経営者らでつくる「双掌(そうしょう)の会」などが支援を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。
 希望の灯は2017年、仙台市青葉区のぶらんどーむ一番町商店街で3月11日に行われる追悼式に合わせる形で始まった。趣旨に賛同する個人や企業の名を入れた「希望の提灯(ちょうちん)」を献花台の近くに飾り、犠牲者の鎮魂を祈るとともに震災の記憶の継承を図ってきた。提灯は累計700個となり、10年の節目となる今年は1000個到達を目指す。
 双掌の会の石井光二副会長は「新型コロナウイルス一色で震災がかすんでいるように感じるが、3・11の記憶を将来に残していきたい」と協力を呼び掛ける。
 CFは仙台市中心部商店街活性化協議会が運営する「まちくるファンド仙台」のシステムを活用。5000円を支援すると、自分や家族の名前が入った「希望の提灯」が飾られ、イベント後は支援者に送られる。支援金は31日まで特設ページで受け付ける。

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