震災の記憶後世に 多賀城駅前にモニュメント

東日本大震災の犠牲者を追悼し震災の記憶を後世に伝えるモニュメントが、多賀城市のJR仙石線多賀城駅前公園に完成した。震災から4年を迎えたのに合わせて、市が整備した。
二つの御影石のアーチが円柱を包み込むように重なるデザイン。円柱の高さは市内を襲った津波と同じ4.6メートルにした。
格子柄の円柱表面は市内の犠牲者数(関連死を除く)と同じ188の四角形の石で囲まれている。一部が観音開きとなっており、遺族の同意が得られた犠牲者のネームプレートが収められた。
モニュメント検討委員で津波により弟一家5人を亡くした津田孝造さん(65)は「弟たちの存在を後世に残すことができる。今後は心のがれきを一つ一つ取り除きながら前に進みたい」と話す。

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