河北新報社は19日、東日本大震災の伝承活動を支援する「3・11メモリアルネットワーク基金」に、3月11日に発行した東日本大震災の特集紙面の広告掲載料の一部50万円を寄付した。
鹿又久孝常務営業局長が石巻市の伝承交流施設「MEET門脇」で、ネットワークの中川政治専務理事に目録を手渡した。鹿又氏は「次の災害から命を守るため、伝承活動はますます重要だ。後継者の育成をはじめ、活動を広げてほしい」と述べた。
寄付は昨年に続いて2回目。河北新報社は震災伝承や防災教育に取り組む団体を支援する趣旨で広告を募り、109社が協賛した。ネットワークは、被災3県で継続的に語り部活動を続ける団体や個人のために寄付金を活用する。
中川専務理事は「語り部には、災害から身を守るための聞き手の意識や行動を変える力がある。資金面で苦労しているが、持続的に語り部の努力を支えたい」と語った。