震災学べる水辺創出 国交省・かわまちづくり支援制度 仙台市の名取川藤塚地区が登録

仙台市の「名取川藤塚地区かわまちづくり計画」が国土交通省のかわまちづくり支援制度に登録された。東日本大震災で被災した沿岸地区で、川辺での自然体験や震災復興までの歩みを学べる場を創出する。

 支援制度は、水辺空間を生かした取り組みを目指す自治体を、国交省がソフト、ハード両面で支える制度。今回の計画では若林区の貞山運河と名取川に接する防災集団移転跡地など8・9ヘクタールが対象となる。市は貞山運河沿いの海岸公園にオープンカフェや展望テラスを整備する予定。2027年度の整備完了を目指す。

 市は昨年4月から地元の事業者らを招き4回開いた検討会を踏まえ、6月に計画を申請し、8月10日に登録された。

 市役所で同31日、登録証の伝達式があり、東北地方整備局の山本巧局長は「親水護岸の整備で川や湿地など貴重な自然に触れ合える場が作れる」と期待した。郡和子市長は、対岸の名取市閖上地区が先行して整備されたことに触れ「東部沿岸地区全体で震災からの復興を学び、にぎわいを創出できるといい」と語った。

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