震災復興支援サッカー J1仙台の平瀬アンバサダーがPR

 イタリアと日本のサッカー界をリードしてきたプロサッカー選手のOBたちが、東日本大震災の被災地を励まそうと31日、仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台に集まり、慈善試合「震災復興支援 日伊レジェンドマッチ」と銘打った慈善試合に臨む。宮城県サッカー協会などの主催。ピッチ上で数々の「伝説」を生んだ名選手たちのプレーの魅力について、元日本代表FWでJ1仙台、鹿島などでプレーした仙台アンバサダーの平瀬智行さん(34)に語ってもらった。(聞き手はスポーツ部・千葉淳一)
 ―イタリア1部リーグ(セリエA)のACミランで活躍した選手たちが間もなく来日します。
 「被災地の宮城にACミランのOBが大勢、わざわざ来てくれることは本当に素晴らしい。2002年の日韓ワールドカップ(W杯)で、イタリア代表が仙台をキャンプ地に選んだことで生まれた仙台とイタリアの交流も、彼らの来日を後押しするきっかけの一つになったのでは」
 ―注目すべき選手は?
 「何と言っても、元イタリア代表DFのバレージ選手でしょう。3バックのスイーパーというポジションの元祖とも言われる選手で、巧みなプレーだけでなく、DFとしての強さに加えて、相手の動きを予測する賢さなども備えた選手です」
 ―対戦したことがある選手はいますか。
 「日韓W杯でイタリア代表だったFWのビエリ選手とは、鹿島時代に練習試合で対戦しました。フィジカルの強さを生かした突破はまさに重戦車。強烈なシュートを決められたことを覚えています。その試合では僕も得点しましたけどね」
 ―平瀬さんも、歴代の日本代表選手らと共に出場します。ファンに訴えたいことは?
 「神戸で一緒にプレーしたカズさん(J2横浜FCの元日本代表FW三浦知良選手)らも参加してくれることになったようですね。名選手を見たいファンだけでなく、多くの人々に駆け付けてもらいたい。復興支援が大きな目的ですから」
 ―どんな試合になりそうですか。
 「驚きあり、笑いありのスーパープレーを全員で披露するつもり。イタリアの選手にも、地元仙台や全国から集まるサポーターの熱い応援を存分に感じてもらいたい」
<出場メンバー>
 ACミランとJリーグの各OBチームで、出場が予定されている主な選手は次の通り。(年齢は8月31日現在、ミランの★は元ブラジル代表、☆は元イタリア代表)
 【ACミラン】GK=★ジダ(37)▽DF=☆フランコ・バレージ(51)、☆アレッサンドロ・コスタクルタ(45)、★ホッキ・ジュニオール(35)▽MF=☆ジャンルイージ・レンティーニ(42)、☆ディエゴ・フゼール(42)、★セルジーニョ(40)▽FW=☆ダニエレ・マッサーロ(50)、☆クリスチャン・ビエリ(38)
 【Jリーグ】GK=小島伸幸(45)、都築龍太(33)▽DF=秋田豊(41)、井原正巳(43)、小村徳男(41)▽MF=岩本輝雄(39)、北沢豪(43)、沢登正朗(41)、千葉直樹(34)、森保一(43)▽FW=長谷川健太(45)、平瀬智行(34)、三浦知良(44)
<入場料1000~5000円>
 ACミランのOBチームとJリーグOBチームの慈善試合の入場料は、最高がカテゴリー1(指定席、記念Tシャツ付き)の5000円。ほかのブロック指定席は3000円と2000円。小中高生は1000円。
 収益の全額が宮城県サッカー協会を通して「東北サッカー未来募金」に寄付され、被災地のサッカー関連の復興支援に充てられる。
 入場券はチケットぴあ、ローソンチケットなどで販売中。このイベントに関する連絡先は、日伊レジェンドマッチ実行委員会事務局03(5459)2907(平日の午前10時~午後5時)。

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