チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(78)を招いた「東日本大震災および原発事故被災者のための 神道 復興祈願慰霊の会」が7日、仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城であった。神道関係者らでつくる「2014祈りの会」が主催した。
ダライ・ラマは、出羽三山神社(山形県鶴岡市)や竹駒神社(宮城県岩沼市)の神職らと共に神事に参列。神前で手を合わせ、震災犠牲者の冥福を祈り、被災地の再生を願った。続いて「大切なものを失ったとき、英知と自信を育む方法」と題し講演した。
被災者ら約1500人の来場者に、ダライ・ラマは「苦しみに直面して不幸な気持ちを持ったままでは、さらに苦しみを加えてしまう」と説いた。「勇気と自信を持って困難を乗り越えていってほしい」と訴え、世界中の人々が再生を後押しすると呼び掛けた。