東日本大震災の津波で流されたとみられる宮城、福島県などの漁船が、震災から4年前後の今年2~4月、米ハワイで7隻、沖縄・宮古島で1隻漂着しているのが見つかった。
環境NGO「JEAN」(東京都国分寺市)によると、漁船は太平洋上でいったん滞留した後、亜熱帯循環と呼ばれる海流に乗ったとみられる。今後も漂着が続く可能性があるという。
漂流物の調査を続けているJEANは、ハワイで見つかった漁船の船舶番号などから、宮城県、福島県の漁師が所有する漁船各1隻が含まれていること を突き止め、残る5隻の照会を続けている。宮城の漁師は高齢のため廃業し、漁船の返還を希望しなかった。福島の漁船所有者とは連絡がついていない。宮古島 で3月に見つかった漁船は、宮城県の漁師が所有していたものと確認された。