震災融資3万4244件 東北9金融機関

改正金融機能強化法に基づく公的資金を受けた東北の9金融機関は、東日本大震災関連の融資状況をまとめた。昨年11月末時点の融資件数の合計は、前回集約の昨年5月末比11.1%増の3万4244件だった。融資総額は同11.2%増の8577億円となった。
対象は、銀行が七十七と東北(盛岡市)。信用金庫は宮古、気仙沼、石巻、あぶくま(南相馬市)。信用組合は相双五城(相馬市)、いわき。仙台銀行ときらやか銀行(山形市)を傘下に持つ「じもとホールディングス」(HD、仙台市)も含まれる。
公的資金注入額、震災関連融資実績は表の通り。七十七銀が件数(1万8862件)、融資額(4674億円)とも最多で、じもとHDが6369件、1634億円で続いた。
昨年5月末と比べると、件数の増加率は相双五城信組の19.0%増が最も高く、次いで石巻信金(18.7%増)、あぶくま信金(18.5%増)の順。融資 額の伸び率では、あぶくま信金の25.7%増がトップ。相双五城信組(23.0%増)、宮古信金(17.9%増)が続いた。
改正金融強化法は被災地の金融機関が公的資金を申請した場合、経営責任を問わない特例を設けた。金融庁は注入を受けた機関に年2回の報告を義務付けている。

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