仙台市若林図書館(若林区)は4日、市民らを対象にした東日本大震災遺構「荒浜小」(同区)の見学会を開いた。図書館は改修工事に伴う臨時休館で利用できないため、地域の史跡や施設を訪ねるイベントを企画している。
市内を中心に16人が参加。震災時に区職員だったガイドの赤間昭英さん(72)から、児童や住民ら約320人が避難して助かった震災当時の状況に関する説明を受けた。屋上では、約700メートルの距離にある海岸の近さを体感した。
千葉県市川市の中学教員茂呂一明さん(28)は「被災現場を直接見て、経験者の話も聞けたので、震災をリアルに感じられた。生徒に伝えるなど授業に生かしたい」と話した。
図書館は6月から臨時休館しており、来年2月1日に再開する予定。