青森から無償提供 ヒラメ稚魚を放流 宮城・七ケ浜

宮城県七ケ浜町の吉田花渕港で12日、ヒラメの稚魚約1万匹が放流された。稚魚は体長5~6センチ。東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城両県の漁業を支援しようと青森県が提供した。
 岩手、宮城両県では、栽培漁業センターなど放流用種苗の生産施設や中間育成施設が津波で壊滅し、事業再開の見通しが立たない状態。そこで、比較的被害の小さかった青森県栽培漁業振興会が、稚魚を無償提供することになった。
 同日は石巻、気仙沼両市でも、青森県からもらい受けたヒラメの稚魚各1万匹が放流された。宮古市では18日に放流が行われる。青森県水産振興課は「これまでも近県とは情報交換を続けており、被災地の事情は把握している。助け合いで東北の漁業を再生させたい」と話している。

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