青森リンゴの販売額、過去最高に 23年産 猛暑影響 高値で推移

青森県の2023年産県産リンゴ(23年8月~24年8月出荷分)の販売額が前年比3%増の1221億6000万円となり、1973年以降で過去最高を記録した。1000億円の大台を超えたのは10年連続で、初めて1200億円台となった。最高額の更新は2年連続。

 猛暑の影響により、販売数量は大幅に落ち込んだが、品薄感のため単価が年間を通じて高値で推移し、総額を押し上げた。円安で輸出の好調が続いたことも後押しとなった。

 販売額の内訳は、輸出を含む県外向けが1127億2400万円(前年比2%増)、県内向けが55億1900万円(同24%増)、ジュースなどの加工向けが39億1700万円(同4%増)だった。

 販売数量は34万トン(同15%減)となり、過去10年間で最も少なかった。夏の高温による日焼けや、収穫前の落果などが発生したためという。1キロ当たりの平均単価は、前年に比べ21%増の359円で過去最高を記録した。

 県りんご果樹課の種市順司課長は「本年産も高品質な青森のリンゴを国内外に届けられるよう、関係者と一体となって取り組む」と話した。

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