青森県は28日、福島第1原発事故を受けて実施している2011年産米の放射性物質検査で、新たに8町村の玄米から放射性物質が検出されなかったと発表した。これで、県内40市町村全てで本年産米の安全性が確認された。
検査は国の方針に基づき、40市町村で1地点ずつ抽出して実施。今回対象となったのは、外ケ浜町や西目屋村、六ケ所村など。26日に試料を集め、検査機関で測定した。
◎「つや姫」などもセシウム不検出/山形県独自検査
山形県は28日、県開発の「つや姫」や「コシヒカリ」など、県がブランド化を進める品種の2011年産米の放射性物質を調べる独自検査で、県内60地点で採取した玄米から放射性セシウムは検出されなかったと発表した。
検査は20~27日に各地で玄米を採取し、民間検査機関で放射性物質の値を調べた。
県産米の放射性物質検査は、8月下旬の予備調査と今月12~18日の本検査が実施されていた。いずれも県内35市町村の調査地点から、測定下限値(1キログラム当たり20ベクレル)を上回る放射性セシウムは検出されなかった。
県農林水産部は「一連の検査でことしの県産米は安全が確認できた」と説明した。